
【相場歴20年の視点】「溶ける円」と30年インフレ時代を生き抜くための資産防衛術
こんにちは。レガロス株式会社の市岡です。 最近「円安」や「物価高」という言葉を耳にしない日はありませんよね。メディアでは「日米の金利差が原因だ」とよく言われますが、実は為替相場を動かす真の主役は金利差ではなく「貿易収支(国が稼いだお金の収支)」です。
現在の日本は、エネルギーの多くを海外からの輸入に頼っています。日本の輸入金額の大部分を占めるのが原油です。つまり、買い出しの支払いとして常に大量の「円」が外貨に売られている状態であり、これが「溶ける円」の本質です。
円高にするのは実は簡単?政府の本音とは
「そんなに円安が困るなら、円高にすればいいのでは?」と思いますよね。実は、日本を円高にする方法自体はシンプルです。国内の原発をフル稼働させることです。
原発が動けば原油の輸入量が劇的に減り、貿易赤字が解消に向かうため、自然と円高に振れていきます。しかし、日本政府は本音ではそこまで円高にしたくありません。なぜなら、国が抱える膨大な「赤字国債(国の借金)」の価値を、インフレ(物価上昇)によって目減りさせたい(希薄化したい)という思惑があるからです。
こうした背景を踏まえると、現在のインフレ潮流は一過性のものではありません。私の私見では、このインフレは今後30年は続くと考えています。
インフレ時代にやってはいけない「最大の愚策」
これからは「持っているだけでお金が減っていく」時代です。これまで美徳とされてきた「貯金(円貯金)」こそが、実は一番の愚策になってしまいます。物価が上がれば、銀行に預けている「円」の価値は相対的にどんどん下がってしまうからです。円資産しか持っていない場合、これからの時代は相当な苦労を強いられることになるでしょう。
では、私たちはどうやって身を守ればよいのでしょうか。ポイントは2つあります。
- 賢く運用し、外貨や実物資産を持つこと 円以外の資産(外貨建て資産や株式など)に分散投資し、インフレの波に乗ることが不可欠です。
- 「借金」を前向きに活用すること インフレ局面では、現金の価値が下がる一方で「借金の価値」も目減りします。低金利で資金を借り、それを原資に価値が上がる資産(不動産や事業など)へ賢く投資することは、非常に有効な戦略となります。
激変する日本経済の潮流を乗りこなすために、まずは「円貯金一本槍」からの脱却を検討してみてはいかがでしょうか。気づいた人から、未来への準備は始まっています。
本コラムは市場動向に関する私見を述べたものであり、特定の銘柄の推奨や投資勧誘を目的としたものではありません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願い申し上げます。
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