【相場コラム】AI半導体株への「押し目買い」は正解か?市岡の視点で読み解く今後の市場動向

【相場コラム】AI半導体株への「押し目買い」は正解か?市岡の視点で読み解く今後の市場動向

皆様、こんにちは。レガロス株式会社の市岡です。

日々の目まぐるしい値動きに、一喜一憂されている方も多いのではないでしょうか。今回は、私の視点から、足元の株式市場の動向と夏から秋にかけての相場観についてお話しさせていただきます。

先日発表されたデータによると、7月第3週の株式市場において、個人投資家が4074億円もの大規模な買い越し(売った額よりも買った額が多い状態)となりました。この動きの背景にあるのは、ハイテク株に対する押し目買いです。特に、値がさ(1株あたりの株価が高い)の人工知能(AI)・半導体関連株が下落した局面で、株価回復を期待して信用取引による買いを入れた方が多かったようです。

私は先日から「AI半導体は今買うには危ない」と警笛を鳴らしておりました。しかし、個人投資家の皆様は、キオクシアホールディングスや東京エレクトロンといった主力の銘柄に、あえて下落に立ち向かう逆張り姿勢の信用買いを入れた可能性があると分析しています。

その結果どうなったかと言いますと、実際、個人の信用取引の含み損は大きく膨らんでいるのが現状です。

私見ではありますが、これから迎える8月から9月にかけて、AI半導体相場は一度大きくクラッシュする気がしています。少し酷なお話になってしまいますが、投資の世界では大衆と逆をしなければ成果は中々得られないものです。なぜなら、莫大な資金を動かすプロのヘッジファンドが、個人投資家の焦りや資金の偏りを冷徹に狙ってくるからです。

その一方で、私が以前から堅実な投資先として推奨した「自動車」「鉄鋼」「食品」といったセクターの株価は、非常に底堅く、堅調に推移しています。

この動きの背景として、現在市場では「NT倍率(日経平均株価をTOPIXで割った指標)」と「EPS(1株当たり純利益)」の修正が行われており、それによってこれまで開いていた価格差の鞘が閉じる予想を立てています。つまり、一部のハイテク株ばかりが過剰に買われていた歪なバランスが見直され、企業の本来の稼ぐ力に対して適正な評価が下され始めているということです。

誤解していただきたくないのですが、AI半導体相場は終わりはしないと考えています。私たちの未来に不可欠な技術ですから、長期的な成長は続くでしょう。しかし、「AIや半導体と名がつけば、猫も杓子も上がる相場は終わっている」と認識すべきです。

これからの株式市場は、買うタイミングと銘柄選びはこれまで以上に慎重にするフェーズに入っています。みんなが買っているから、あるいは安くなったからという単純な理由ではなく、冷静に企業の実力を見極めていきましょう。

相場の波は荒いですが、頭はクールに。共にこの変化の激しい相場を乗り切っていきましょう。

【ご留意事項】

本コラムは市場動向に関する私見を述べたものであり、特定の銘柄の推奨や投資勧誘を目的としたものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願い申し上げます。


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